クールな部長は溺甘旦那様!?
この妙な感じはなんなのだろう。

知らない人から見ればきっと仲のいいカップルだ。でも、気持ちが繋がっているのかとか、愛し合っているのかとか、本当のことは私たち以外知らない。
とくにこれといって会話をすることもなく駅から少し歩いていくと、パーティドレスのセレクトショップに着いた。

真っ白い壁に大きなガラス張りの外観で、窓際に飾られている純白のウェディングドレスをまとったマネキンが道行く人の目を引いていた。

ウェディングドレス……綺麗!

本当なら、近々このドレスを着るはずだったかもしれないのに、着る前にいきなり結婚してしまった。と思うと、そのドレスが遠くに見えた。

「このドレスが着たいのか?」

「……へ?」

あまりの美しさに店の前で立ち止まり、ぼーっとドレスに見惚れていると、剣持部長から声をかけられてハッとなった。
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