クールな部長は溺甘旦那様!?
私服でも明るめの色を着ることが多い。どちらかというと可愛い系の色や形が好みだった。けれど、剣持部長はそんな私にグサリとダメ出しをする。

「君は自分の体型と顔を理解していないな。君の年齢は?」

「な、なんで年齢が関係あるんですか!」

堂々と失礼な質問をしてくる剣持部長の神経の図太さに、ここまでくると潔ささえ覚える。

「俺の質問が聞こえたか?」

「二十七ですけど」

ムッとしてそう言うと、剣持部長が親指と人差し指を顎に当ててうーん、と静かに唸る。今気がついたけれど、これは考え込んでいるときの彼の癖だろう。

「だったら、黒か紺かグレーとか、落ち着いた色がいいな、形はシンプルで」

「なんか地味じゃないですか? 私は――」

「あぁ、こういうのはどうだ?」

聞いてない! 私の話!

私のことを完全に無視して、私の手に持っているピンクのドレスを元に戻すと、剣持部長は紺色のロングドレスを一着取り出して私にあてがった。
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