クールな部長は溺甘旦那様!?
「すみませ――ッ!?」

ビクリと身体をしならせて目を見開く。一瞬、自分がどこにいるのかわからず私はそのままの状態で固まった。

ここは、どこ……?

どうやら私は立っているのではなく寝かされているようだ。高くて白い天井に、四つのライトがついたシーリングファンが音もなくゆっくり回っている。下げられたブラインドからは明るい朝の陽の光が細く差し込んでいた。

もしかして、私、一晩中ここで寝てたの……?

いったいここがどこなのかわからなかったけれど、久しぶりに嫌な夢を見た。自分の中でトラウマになっている過去の映像があんなに鮮明に夢に出てくるなんて、きっと疲れている証拠だ。きっちり蓋をして、ガムテープでぐるぐる巻きにして葬ったはずの過去。

けれど、たまに夢に出てきては、ハッと目が覚めて額にべっとりと汗をかいていることに気づいて不快な思いをする。
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