クールな部長は溺甘旦那様!?
「そうだ! 私が合意の上だったっていう証拠はないですよね? 裁判所に行って婚姻届の取り消しを申し立てることはできますよね?」
法律の知識は全くない。けれど、この状況をなんとかしなければという思いで必死だった。剣持部長に冷たくじっと見つめられ、そして私はごくりと生唾を飲み込んだ。
「確かに、君が婚姻届を記入している動画等の物理的証拠はない。が、その記入された君の直筆が何よりの証拠だろう? それに、裁判所に掛け合ったところで、いったん合意したくせに記憶がないから取り消しますっていう方が心証を悪くすると思うけどな」
勝ち誇ったように言われて私は益々がくりとうなだれた。
結婚はしたかった。ものすごく。けれど、こんな形でまさか結婚してしまうなんて思いもよらなかった。これは事故だ。非現実的過ぎる人生最大の汚点。
「私になんで結婚してくれなんて言ったんですか?」
そう。私が彼に一番聞きたかったのは、なぜ私にそんなことを言ってきたのか、だ。
すると、剣持部長は口の端を釣り上げて不敵に笑った。
法律の知識は全くない。けれど、この状況をなんとかしなければという思いで必死だった。剣持部長に冷たくじっと見つめられ、そして私はごくりと生唾を飲み込んだ。
「確かに、君が婚姻届を記入している動画等の物理的証拠はない。が、その記入された君の直筆が何よりの証拠だろう? それに、裁判所に掛け合ったところで、いったん合意したくせに記憶がないから取り消しますっていう方が心証を悪くすると思うけどな」
勝ち誇ったように言われて私は益々がくりとうなだれた。
結婚はしたかった。ものすごく。けれど、こんな形でまさか結婚してしまうなんて思いもよらなかった。これは事故だ。非現実的過ぎる人生最大の汚点。
「私になんで結婚してくれなんて言ったんですか?」
そう。私が彼に一番聞きたかったのは、なぜ私にそんなことを言ってきたのか、だ。
すると、剣持部長は口の端を釣り上げて不敵に笑った。