メーデー、メーデー、メーデー。

 「オレの事、ケチ扱いしないでくださいよ」
 
 木南先生のイジリに言い返すのも久しぶりで、何だか少しぎこちなくなってしまう。
 
 「え? 違うの? ていうか、貰ったのって花束だけ?」
 
 お久しぶりだというのに、木南先生のイジリは切れ味を失っておらず、ガンガン切り込んでくる。

 「金一封も貰いましたけど」
 
 「ちょっと待って。アンタまさか、私が聞かなかったら、3人分の花束を私に押し付けて、金一封は独り占めしようっていう魂胆だったの?」
 
 更には人聞きの悪い事さえ言い出す木南先生。

 「ちゃんと言おうと思ってましたよ。オレが話し出す前に木南先生が聞いてきただけですよ」

 「どうだか」

 木南先生が疑いの眼差しを向けてくるから、

 「出せばいいんでしょ」

 『そんな意地汚くないわ』と唇を尖らせながら、突っ込んだままだった金一封をポケットから取り出して、木南先生に手渡そうと差し出した。
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