メーデー、メーデー、メーデー。
「別にいらないけど。早瀬先生も欲しいと思ってないだろうから、研修医が全部貰っていいよ」
あれだけ独り占めを咎めたくせに、『じゃあ分け合いましょう』という話になると『結構です』とお断りする、面倒くさい女・木南先生。
「柴田です。さすが一流の医者は違いますね。お小遣い程度のお金はどうでもいい感じですか?」
しかしオレは木南先生や早瀬先生とは違い、微々たる給料しか貰っていない研修医・柴田。貰える金は頂きたい。
「…研修医、まだ金一封の中身、見てないの?」
「はい。いくら包んであるんでしょうね」
臨時収入に思わずほっぺたもニンマリしてしまう。
「…開けてみ?」
そんなオレに、何故か木南先生までニンマリした。
木南先生の表情を不審に思いながらも、言われた通り金一封を開けてみると、