メーデー、メーデー、メーデー。

 「2人、とても仲が良いし…抱き合っているのも見てしまいましたし」

 しかし、こんなにもオレが必死に笑いを噛み殺しているというのに、早瀬先生は至って真剣で、神妙な面持ちだった。というか、それを言うならば…。
 
 「私も見ましたけどね。早瀬先生と桃井さんが抱き合っているところ。まだ付き合っていないと伺っていますが、実際のところはどうなんですか?」
 
 オレと木南先生が付き合うなんて事は100%ないが、桃井さんと早瀬先生は普通に有り得る。2人並べば美男美女でお似合いだ。
 
 「…あの時は、落ち込む私を桃井さんが親切に慰めてくださっただけです」
 
 『桃井さんとはそういう関係ではありません』と早瀬先生はきっぱりと否定した。
 
 「それにしたって、息子さんのお墓参りに一緒に行ってみたり、科が違うのにも関わらず、早瀬先生が桃井さんと一緒にいるところ、結構よく見かけるんですけど」
 
 早瀬先生の話に説得力がなさすぎて、『一体どういうつもりで桃井さんと接しているんだ、この人は』と腹立たしささえ覚える。
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