メーデー、メーデー、メーデー。
「お墓参りは…木南先生と蓮の気持ちを考えればお断りするのが正しかったのですが…息子に手を合わせたいと言ってくれた桃井さんの気持ちを断る理由はないと、あの時は判断してしまいました。浅はかだったと思っています。最近桃井さんと一緒にいる時間が多いのは、仕事の相談に乗っているだけですよ。同じ科の人にはし辛いようで、私なら科も違うし、もともと脳外にいましたから、相談内容を聞いてあげる事が出来るので、桃井さんも話易いのだと思います」
オレの質問に、早瀬先生は真摯に答えてくれたが、『この人、桃井さんの気持ちに気付いていないとでも言うのか? あんなに分かり易いのに? 気付いていての行動なら、早瀬先生はただのタラシだな』と、どうにもこうにも煮え切らない。
「…で、柴田くんの方は? 木南先生と…」
納得のいっていないオレに気付いていないだろう早瀬先生が話を戻した。
「あるわけがないじゃないですか」
木南先生とどうこうなる可能性が無さ過ぎて、答える事すら面倒臭い。
「だったらなんで抱き合ったりしていたんですか」
早瀬先生がちょっとキレ気味で問い詰めてきた。