メーデー、メーデー、メーデー。

 「…木南先生も生きてください。死んだりしないでください。…木南先生が生きていてくれるなら、どんなに嫌われてもいいと思いました。
 木南先生の病気を知った時、何故木南先生が病気を隠していたかを考えた時、木南先生の気持ちを悟りました。
 木南先生が死のうとしていると察した時、何が何でも阻止しなければいけないと思いました。
 だから、大事な孫を死に追いやった私の顔など見たくもないだろう木南先生のお母様を呼びつけ、強引な診察をしてもらいました。
 どんな手を使っても、木南先生を死なせるものかと思いました」

 時間を掛けて言いたい事を纏めたはずなのに、纏まりの悪い早瀬先生の話。

 なんで木南先生を死なせたくないのか、その理由を何故言わない?! と、相変わらず不器用な早瀬先生に、盗み聞きをしているこっちの気が気でない。

 「…私が死んだって、困る事なんて何もないでしょう?」

 当然、木南先生にも早瀬先生の気持ちは伝わらない。
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