メーデー、メーデー、メーデー。
「『妹みたい』って、そんな少女漫画に出てくるモテ男のセリフを言うヤツ、現実にいるんですね」
オレの両親から、これほどまでに可愛い顔は絶対に生まれない為、オレには桃井さんが妹のようになど、到底思えない。バリバリの恋愛対象でしかない。絶賛恋愛中のオレに、
「柴田先生も失恋しちゃいましたね」
桃井さんがオレに憐れみの視線を向けてきた。
「え? 誰に?」
オレはまだ、桃井さんに自分の気持ちを伝えていない。
これは、オレの気持ちに気付いている桃井さんが、オレを遠回しに振っているということなのか?
「好きだったんでしょう? 木南先生の事」
「は? 何を言っているんですか?」
早瀬先生と同じ勘違いをしている桃井さんに、白目を剥いて盛大に白ける。