メーデー、メーデー、メーデー。
「…まぁ、そうですよね。…ていうか、何で早瀬先生はあんなに見事な硬膜下血腫のオペが出来るんですか? 外科なのに」
木南先生を庇う義理もないし、桃井さんをこれ以上不機嫌にもしたくない為、話を変えてみると、
「早瀬先生は元々脳外にいたから。有能で人望も厚くて、脳外のドクターやナース全員から信頼されていたドクターだったのに、木南先生が追い出した」
桃井さんから予想だにしない言葉が返ってきてしまい、話がとんでもない方向へ。
「え?! それってどういう事?!」
詳細が気になり、深く話を掘り下げようとした時、
「桃井さーん、ちょっと手伝ってー」
ナースステーションに辿り着いてしまい、桃井さんが他の看護師さんに呼ばれてしまった。
「はーい」
謎を残したまま同僚の元へ行ってしまう桃井さん。
えぇー。こんなのアリかよ。モヤモヤして気持ちが悪い。