ただいま冷徹上司を調・教・中!
普段は冷静沈着で取り乱したりしない平嶋課長だが、私の前では何度となく慌てふためいてくれる。
その姿がとても愛おしくて、私はもっともっと近付きたくなるんだ。
名前一つなんだけど。
姓が名に変わるだけで、どうしてこんなに特別な事のように思えるんだろう。
『久瀬』じゃなく『千尋』と。
平嶋課長からそう呼んで欲しくてたまらない。
「ほら」
「や……」
「や、じゃなくて、ち・ひ・ろ。ハイどーぞ」
「…………」
声にならない呻きを漏らした平嶋課長は、ギュッと握られたままだった私の手を解き、今度は逆に私の手を取った。
「……ち……」
そうだ。
頑張れ、課長っ。
「……ちひ……」
もどかしくて急く私の心は、もう破裂寸前の風船のように膨らんでいる。
もう少し。
お願い、ちゃんと呼んでください。
そんな願いを込めて平嶋課長を見つめると、彼は目を伏せて大きく溜め息をついた。
握られた手からは平嶋課長の緊張が伝わってくる。
でも大丈夫。
私も負けないくらい緊張してるんだから。
勢いよく開いた目からは、平嶋課長の男としての覚悟が見て取れた。
「いくぞ」
「どうぞ」
いよいよ、来る。
どんどん脈が早くなって、呼吸が苦しくなってきたとき。
「千尋」
……ああ。
とうとう平嶋課長の唇が私の名前を形取り、セクシーな低い声が私の名前を彩った。
自分から提案しておいてなんだけど。
私、いま、本気で失神しそうです。
その姿がとても愛おしくて、私はもっともっと近付きたくなるんだ。
名前一つなんだけど。
姓が名に変わるだけで、どうしてこんなに特別な事のように思えるんだろう。
『久瀬』じゃなく『千尋』と。
平嶋課長からそう呼んで欲しくてたまらない。
「ほら」
「や……」
「や、じゃなくて、ち・ひ・ろ。ハイどーぞ」
「…………」
声にならない呻きを漏らした平嶋課長は、ギュッと握られたままだった私の手を解き、今度は逆に私の手を取った。
「……ち……」
そうだ。
頑張れ、課長っ。
「……ちひ……」
もどかしくて急く私の心は、もう破裂寸前の風船のように膨らんでいる。
もう少し。
お願い、ちゃんと呼んでください。
そんな願いを込めて平嶋課長を見つめると、彼は目を伏せて大きく溜め息をついた。
握られた手からは平嶋課長の緊張が伝わってくる。
でも大丈夫。
私も負けないくらい緊張してるんだから。
勢いよく開いた目からは、平嶋課長の男としての覚悟が見て取れた。
「いくぞ」
「どうぞ」
いよいよ、来る。
どんどん脈が早くなって、呼吸が苦しくなってきたとき。
「千尋」
……ああ。
とうとう平嶋課長の唇が私の名前を形取り、セクシーな低い声が私の名前を彩った。
自分から提案しておいてなんだけど。
私、いま、本気で失神しそうです。