ただいま冷徹上司を調・教・中!

電車に揺られながら、なにも帰ることはなかったんじゃないかとも思った。

確かにデートはダメになってしまったけれど、一人でも十分に楽しめるというのに。

けれど平嶋課長と二人でのプランが頭をよぎると、どうしても一人で行動しようとは思えなかった。

やっぱり二人で決めたことならば、二人の時に楽しみたい。

今日はスーパーにでも寄って、常備食材でも作ろうと決めた。

電車を降りてホームを過ぎ出口へ向かうと……。

「そうきたか……」

朝に心配していた雨が、かなりの勢いで降っていた。

これじゃ、スーパーにも行けないどころか、家に帰りつく頃にはズブ濡れかもしれない。

迷ったけれど、私は勢いよく飛び出し、家に向かってとにかく走った。

家に帰ると、すっかり冷えてしまった体を熱いシャワーであたためた。

その日はゆっくり過ごしていたので気付かなかったのだけれど。

翌日日曜日。

久々の高熱でダウンしてしまった。

平嶋課長に連絡しようかとも考えたけれど、トラブルが一日で解決したかもわからないし、迷惑になることも考えて敢えて連絡はしなかった。

明日になれば。

元気に平嶋課長に会えるのだから。

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