ただいま冷徹上司を調・教・中!
お昼過ぎに目を覚ますと、かなりお腹がすいていることに気がついた。

そう言えば昨日からまともにご飯を食べていない。

お腹が空くってことは、少しは回復しているのだろう。

確かにあれだけあった節々の痛みはすっかり消えていた。

台所を物色してみるものの。

「ろくな食べ物がないじゃん……」

週末に行く予定だったスーパーを高熱で逃したのだから、当然といえば当然なのだ。

「非常食、使うしかないか」

いざと言う時のために取っておいた、カップのうどんにお湯を入れ、冷凍の回転焼きカスタードをレンジであたためた。

質素でアンバランスな昼食だが、私のお腹を満たすには十分だ。

後片付けをして熱を測ると37.4度。

もう微熱と言ってもいいくらいに下がっていた。

「明日は絶対会社に行かなくちゃ」

責任ある仕事をしている以上、そう何日も休んでなんていられない。

体が楽なうちに軽く掃除をして、私は再びベッドに横になった。

今度は落ちる、というよりも、ゆっくりと自然に眠りに入った。

どれだけの時間が経ったのだろう。

私の眠りを妨げたのは、インターホンの音だった。

「……え……なに?」

ベッドから出て時計を見ると、19時前だ。

こんなに寝てたの!?

いつまならまだ仕事をしている時間だけれど。

時間帯からして、もしかしたら紗月さんかもしれない。

そう思って私はパジャマのままで玄関を開けた。
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