ただいま冷徹上司を調・教・中!
凱莉さんの首に手を掛けたまま、私はゆっくりと彼を見上げた。

私に覆い被さる凱莉さんの瞳は、もう私が知っている凱莉さんの熱量とは違う。

初めて見た、初めて知る、男としての凱莉さんだった。

「凱莉さん……」

首を持ち上げてキスをねだると、凱莉さんはその甘い温もりをくれる。

さっきのキスよりもずっと。

濃くて深い。

濡れた唇からは、絶えず淫らな吐息が盛れる。

背中を撫でていた凱莉さんの手が、ゆっくりと私の胸へと移動した。

痺れるような焦らしに肩が震えて、私はもっと凱莉さんにキスをする。

「あっ……」

私の胸を優しく包み込んだ大きな手に、信じられないくらい感じる自分がいる。

その事に驚いたが、すぐに何も考えられなくなった。

凱莉さんの手によって形を変えていく胸の頂きは、もう快感で痺れるくらいだ。

「は……あっ……」

自然に腰が動くと、凱莉さんの主張している所に気付き、求められている嬉しさに濡れた。

「千尋……」

ふと与えてくれる刺激が止まり、凱莉さんは私を見つめた。

「これは現実で……いいんだな?」

そう私に聞くけれど、もうお互いに止められないところまできてしまっている。

今さらそれを聞くなんてズルい。

「いいっ」

私の中で、この関係が仮か本物かなんて、どうでもよかった。

だって私のこの気持ちだけは本物なんだから。
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