ただいま冷徹上司を調・教・中!
そしてやってきた土曜日。

私は朝から気合が入っていた。

今日は。

今日こそは。

ちゃんと凱莉さんに想いを伝えよう。

夜、部屋に戻ってきたら、凱莉さんと話をしよう。

そう決心して私は凱莉さんが迎えに来てくれた車に乗り込んだ。

着いた先は海浜公園だった。

家族連れが多く、子供たちの笑い声が聞こえる中、私達はピクニック気分で散歩を楽しむ。

2人漕ぎの自転車をレンタルし、サイクリングロードを漕ぎあってはしゃいだ。

動物と触れ合えるという人気のコーナーでは、カンガルーやカピバラ、サルやマーラなど、たくさんの動物たちが迎えてくれた。

モルモットを膝の上に乗せ、優しく背中を撫でてやると、私の膝の上のモルモットは安心したように眠ってしまったが、凱莉のモルモットは何度もフンをする。

ケラケラと笑っていると、気持ちがいい時はフンをすることがあるのだと教えて貰った。

夕方までたっぷりと堪能したおかげで、スマホにはたくさんの思い出の写真が増える。

それが嬉しくて、何度も何度もフォルダーを見つめた。

童心に帰ったようにおもいっきり遊び、帰りがけには美味しい手打ちパスタを食べて、心身ともに大満足だった。

「本当に楽しかったです」

帰りの車の中でそう言うと、凱莉さんはまっすぐ前を見てハンドルを切りながら満足そうに微笑んだ。

「千尋はどこに行っても何をしても、本当に楽しんでくれるよな。だから俺も千尋と一緒なら楽しい」

「私だって凱莉さんと一緒だから、どこで何しても楽しいんです。凱莉さんがいてくれるおかげですね」

凱莉さんの横顔を見つめてそう言うと、ちょうど信号待ちで車を停止させた凱莉さんがこちらを向き、左手で私の頭を引き寄せて素早く私にキスをした。
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