ただいま冷徹上司を調・教・中!
「ちゃんと説明してくれます?」

泊まらないにしても泊まれないにしても、ちゃんと納得できる説明は必要だろう。

「説明したいんだが……上手く説明できなかったら、早々に千尋に捨てられる可能性が……」

「仕事以外では説明下手だってことからい十分解してます。そんなことくらいで捨てるわけないじゃないですか。どれだけ好きだと思ってんですか」

「え……」

私のストレートな『好き』に、凱莉さんはほんのりと頬を染める。

ちょっとやめてよ。

そんな可愛い顔されたら、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃない。

「不意打ちはやめてくれ。千尋の計算のない言葉は心臓に悪い」

「やです。慣れてください」

今まで人に対して好意の言葉なんて、あまり口に出したことはない。

でも凱莉さんには素直に自分の気持ちを言葉にして伝えたいの。

だって本当にずっと一緒にいたいから。

だから私のことは何だって知って欲しいし、凱莉さんのことも何だって知りたい。

「上手く説明しようとしなくていいですから。ちゃんと話してくれれば理解できます」

にっこり微笑んでそう言うと、凱莉さんは観念したかのように「わかった」と呟いて、ぽつりぽつりと説明し始めた。

「俺は人と一緒に寝たくない人間なんだ」

「どうして?」

「一人じゃないと眠れない。隣でモソモソ動かれるなんて無理だ。それに……」

誰だって二人より一人の方が楽に眠れるのは間違いないけれど。

どうも理由がありそうだな、と感じた。
< 208 / 246 >

この作品をシェア

pagetop