ただいま冷徹上司を調・教・中!
それからの私と平嶋課長の関係性は付かず離れず。
この言葉がぴったりだろう。
今までよりも格段に近くなった距離だが、周りが期待するほどの進展はないという感じだ。
きっとこのままでいってしまえば、いずれ私と平嶋課長の噂は消えてなくなってしまいそうなほど。
まだあの二人に何もしていないというのに。
「金曜の夜だっていうのに女二人で帰るの?」
ノー残業で先に会社を後にした紗月さんに遅れること一時間。
十九時を回って瑠衣ちゃんと二人で会社を出ようとしたとき、私のすぐ後ろで聞きたくもない梨央の声が聞こえた。
私が顔をしかめて振り向かずにいると、瑠衣ちゃんが代わりに振り向いて返答してくれた。
「まだ平嶋課長が帰って来ていないことくらい、植村さんだって知ってるでしょ?平嶋課長は自分の時間に千尋さんを合わせたりしないんですよ」
「へえ……。私はてっきりもう別れたのかと思ったわ」
「そんなことあるわけないじゃないですか。平嶋課長は千尋さんのこと大切にしてますよ。植村さんは違う課だからわからないんですね」
かなり強気に話す瑠衣ちゃんだが、全くのデマだとバレないあたり違う課でよかったと思う。
平嶋課長が社員を大切にしてくれるのは前からだし、最近近しいのだってあんなことがあっただけではなく、私が窓口になっている病院が多いからだ。
事実を言ってしまえばなんてことはない。
「いまいち信じきれないところがあるのよね。ま、近いうちはっきりさせるから」
「植村さんには関係ないことなので、今度はくだらない事せずに大人しくしといてください」
梨央に怯むことなくそう返した瑠衣ちゃんは、「千尋さん、行きましょ」と私の腕を取って足早にその場から離してくれた。
この言葉がぴったりだろう。
今までよりも格段に近くなった距離だが、周りが期待するほどの進展はないという感じだ。
きっとこのままでいってしまえば、いずれ私と平嶋課長の噂は消えてなくなってしまいそうなほど。
まだあの二人に何もしていないというのに。
「金曜の夜だっていうのに女二人で帰るの?」
ノー残業で先に会社を後にした紗月さんに遅れること一時間。
十九時を回って瑠衣ちゃんと二人で会社を出ようとしたとき、私のすぐ後ろで聞きたくもない梨央の声が聞こえた。
私が顔をしかめて振り向かずにいると、瑠衣ちゃんが代わりに振り向いて返答してくれた。
「まだ平嶋課長が帰って来ていないことくらい、植村さんだって知ってるでしょ?平嶋課長は自分の時間に千尋さんを合わせたりしないんですよ」
「へえ……。私はてっきりもう別れたのかと思ったわ」
「そんなことあるわけないじゃないですか。平嶋課長は千尋さんのこと大切にしてますよ。植村さんは違う課だからわからないんですね」
かなり強気に話す瑠衣ちゃんだが、全くのデマだとバレないあたり違う課でよかったと思う。
平嶋課長が社員を大切にしてくれるのは前からだし、最近近しいのだってあんなことがあっただけではなく、私が窓口になっている病院が多いからだ。
事実を言ってしまえばなんてことはない。
「いまいち信じきれないところがあるのよね。ま、近いうちはっきりさせるから」
「植村さんには関係ないことなので、今度はくだらない事せずに大人しくしといてください」
梨央に怯むことなくそう返した瑠衣ちゃんは、「千尋さん、行きましょ」と私の腕を取って足早にその場から離してくれた。