浅葱色が愛した嘘
物心がついた時から私には刀しか生きる道がなかった。
誰かを愛する気持ちなど、
死んでも分からないと思った。
興味すらなかったのだから……
今の私は弱い。
心も刀も。なにもかもが弱い。
『土方さん____
恋は、こんなにも苦しくて心臓が潰されそうになるんだな。』
もう戻れない。
沖田への気持ちを認めてしまったから尚更だ。
桔梗は自分の顔を両手で覆い、
静かに泣き崩れていった。
メニュー