浅葱色が愛した嘘





物心がついた時から私には刀しか生きる道がなかった。



誰かを愛する気持ちなど、
死んでも分からないと思った。



興味すらなかったのだから……





今の私は弱い。


心も刀も。なにもかもが弱い。





『土方さん____


恋は、こんなにも苦しくて心臓が潰されそうになるんだな。』





もう戻れない。


沖田への気持ちを認めてしまったから尚更だ。






桔梗は自分の顔を両手で覆い、


静かに泣き崩れていった。


< 110 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop