浅葱色が愛した嘘
『桔梗…もう総司の事は忘れろ。』
その言葉と共に、桔梗を一気に引き寄せ、着物に手をかけた。
慣れた手つきで帯を外し、
簡単に桔梗の素肌はさらされた。
真っ白い肌。
程よい膨らみの胸。
すると
『______これは?。』
土方が不意に見つけたのは桔梗の左胸に刻まれた薔薇の形をした刻印だった。
『____見るな!!』
桔梗は我に返ったかのように刻印を隠した。
しかし、この時の土方はあまり気に止めなかった。
その美しい体に惹かれるばかり_________
『ほら、ちゃんとよく見せろ。』
土方は無理矢理、その腕を掴むと、左手で桔梗の両手を固定し
右手で腰を引き寄せた。
『__________!?』
桔梗は体全部の力が抜けたように、土方の方へ寄りかかる。
その度、桔梗は抵抗するが
男である土方の力に敵う事はない。
大きく体を逸らし、
桔梗は土方の腕の中で小さく舞った。
こんなにも美しく土方の腕の中で舞った女は桔梗だけ____
自分を想っていない事を知っている。
こんなの、無理矢理抱いているのと同じ事だ。
唯一惚れた女は、
俺の事なんざ、なんとも想ってはいない。
だから、今だけは俺の腕の中で華麗に舞って、散ってくれ______。
『桔梗_____すまねぇ。
愛してる。』
土方は涙をためるその瞳にそっとキスをした。