浅葱色が愛した嘘



先ほどまで一本しか入らなかった沖田の指は、

二本……三本と入るようになっていった。




絡まる蜜はとどまる所を知らない。




何度も抜き差しを繰り返し、その度に桔梗の体は沖田の腕の中で踊る。




『よし、これだけならせば大丈夫だね。』




沖田は三本の指に絡みついた蜜を自分の舌で舐めると、


自分が着ていた着物を全て脱ぎ、
自分のものを桔梗の蜜所に当てた。



指とはまた比べものにならない大きさ。



桔梗は思わず目を閉じ、体に力が入った。



『そんなに力入れちゃ駄目だよ。


もっと痛くなる。
優しくするから力を抜いて。』




フゥ……と桔梗の力が抜けていくのが分かった。





沖田は(いい仔だね。)


そう呟くと、自分のものを桔梗の中へと入れた。






『いたッ……!


うっ_________んんんっ』





あまりの痛さに桔梗の視界が歪む。


足はガチガチに固定され、沖田の腕を掴んでいた桔梗の両手には力が入っていた。






『桔梗___!力を抜いて!

すぐよくなるから……!!』





沖田は腰を動かしながら
桔梗の名前を何度も呼んだ。



そして、何度も激しい接吻を交わした。




『んっ…あぁん………!


沖田さん……!』



それに答えるかのように桔梗も何度も沖田の名前を呼んだ。





『桔梗…総司って呼んで』




不意に沖田が自分の名前を呼ぶように言った。


しかし、桔梗にそんな余裕はなく、


何度も何度も(沖田さん)と繰り返していた。




沖田はその度、わざとらしく奥に突く。


桔梗はそれに耐えきれず







『総司………』



沖田の名前を呼び、

沖田はそれに満足そうに微笑む。




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