浅葱色が愛した嘘
幾多の村を転々とし、
野宿を繰り返し、盗みも繰り返し、
時折、人を斬ってはその喉の渇きを癒す。
そんな生活ばかりを送って、五年が経ったある日……
『また長州の規模がでかくなっているらしいな。』
『あぁ。
桂と高杉があの組織の軸だからな。』
_______!?!?
長州……桂……高杉……
忘れるはずのないその名前。
探し求めていた二人の人物。
『その男たちは生きているのか?』
桔梗はその会話をしていた村人たちに話しかけ、
突然の事に村人は少し戸惑っていた。
『あぁ、そりゃもちろんだよ。
桂小五郎と高杉晋作っていえば
幕府が最も恐れる敵だ。』
まだ、あの男たちは生きている____。
その事実だけが桔梗の生きる希望となっていた。