浅葱色が愛した嘘
その頃、新撰組屯所では____。
スパーンッ!
『総司!てめぇ何やってんだ!
桔梗はどうした!』
部屋で横になり、眠る沖田の肩を勢いよく揺すり叩き起こした。
それに気づいた沖田は飛び起き、辺りを見回す。
『あれ…なんで僕寝てるの?
土方さん…桔梗は?』
『んーなこたぁ、俺が聞きてぇよ!
あいつまさか…
総司、ぼさっとしてねぇいくぞ!』
土方は悟った。
桔梗は千年桜にいると____。
沖田も嫌な予感がしていた。
桔梗が危ないと___。
土方と沖田は刀を手に取り、
馬にまたがるとそのまま桔梗の元へと向かった。