浅葱色が愛した嘘





『_____兄さん』






桔梗は振り返る事なく、


真っ直ぐに前を向いて澄朔を呼んだ。





『ありがとう。

私の兄が澄朔でよかった。

また会えて嬉しかった。

ちゃんと強く生きてみせるから、
どうか見守ってて………』





振り向かなくても分かる。


彼が笑って送り出してくれている事が。









私は生きなければいけない。


例え、総司と居られなくなっても。




ならば私は己の行く末を見届けよう。




< 190 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop