浅葱色が愛した嘘
『父上ー!!』
白い肌にそれを引き立てる群青色の瞳を持つ小さな少女。
それは紛れもなく生桜だった。
『!?!?
_____生桜!!』
沖田はそっさに駆け寄る。
『え、なんや?
あれが…桔梗と沖田さんの子か?』
生桜を初めて見た、山崎と近藤、斎藤は驚いていた。
生桜は沖田のそばまで駆け寄ると、ストンッと力なく倒れる。
『生桜!』
とっさに沖田はその小さな身体を支えた。
『どうした!なにがあった!』
生桜の身体は襲われたのか傷だらけだった___。
着ている着物は血でべっとりと汚れている。
生桜の血だけではない。
返り血も中には混じっていた。
『母上が危ない……
人間がいきなり襲ってきて…ケホケホッ…
このままだと、母上が死んじゃう。』
生桜は小刻みに震え、
涙声で沖田にしがみついた。