浅葱色が愛した嘘
幕府は桔梗を消そうとしている。
しかし、今ここで桔梗を助けに行くという事は
幕府に仕えていた新撰組にとって楯突く事になる。
しかし、
『総司、行ってこい!』
『近藤…さん……』
『後の事なんか俺に任しとけ!
トシ、お前も総司と一緒に行くんだ。
後で他の隊も向かわせる。
早く行くんだ!』
近藤は得意げな笑顔を浮かべ、二人の背中を押した。
『ありがとうございます!』
総司は勢いよく頭を下げ走りだす。
『すまねぇ、近藤さん。
後の事は頼んだ。』
土方も後を追うように千年桜へと向かった。