浅葱色が愛した嘘






辿り着いた先は局長室。



そこには、


近藤や土方をはじめ、山崎と斎藤がいた。




桔梗と沖田以外はすでに揃っていたらしい。





『よし、これで全員そろったな。


では明日、長州の者が密会する場所へ乗り込むための作戦会議を行う。 』






近藤の言葉に桔梗は耳を疑った。




長州だと……?


あぁ、そうか。
土方さん…そのためにわざわざ私を呼んだか。




桔梗は納得ができた。




ここから少し離れた寺の一角、
長州が密会を行うという情報が
新撰組が長州に送り出した間者である隊士から得る事ができたらしい。




『そこでだ。


山崎は先に行って状況を掴んでこい。


俺と総司は裏から。
澄朔は正面から突っ込め。

斎藤は様子を見て援護しろ。』





『ちょっと待って下さい!!

そんなの澄朔が死にに行くようなもんだ!

いくらなんでも正面は……!』




『総司…これは副長命令だ。

お前もコイツの実力は知っているだろ。

意見なんか聞き入れねぇよ。
それと澄朔!

今回その寺に桂はいない。
だが、これはお前に与えた隊務だ。

気は抜くな!いいな?』





桔梗は黙って頷いた。


別に桂の首は最後でいい。

長州の人間は一人残らず殺すとと誓ったのだから。




闘争心に燃える桔梗のとなり、


沖田の目が心配そうに桔梗を映していた。



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