バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー

「もとどおり…」

「傷は塞がったがそうじゃない」

彼女の顔がまた蒼くなる

「うそっ…」

落ち着かせるためにまたキスをすると、そんなことしてる場合じゃないとばかりに俺をにらむ

「でも、大丈夫だ、確かめてみる?」

そういって彼女を抱き上げ、車の後部座席へ押し込める

まだ混乱している彼女はよく分からないといった顔で俺を見上げるばかりだ

「…愛してる」

彼女と一つになったみたいで凄く気分がいい、直接心臓に彼女の血を取り込んだから酔っているのかもしれない

「いみわかんないっ!」

と怒って抵抗する彼女を組敷いて強引に唇を合わせる

吐息混じりに彼女が怒ってるのも可愛い

「っ、ちゃんと、説明してっ」

堪らないからそのまま彼女を起こして腰と頭に手を添わせてまた激しくキスをする

「んっ、やっ」

といって彼女が唇に噛みついた

俺の血が掌から入ったからか少しヴァンパイア化してしまったように思えてどっちがヴァンパイアかわからない

不謹慎だが、可笑しくてハハッと笑うと彼女はもっと怒り出したみたいだ

(これが最後だ…)

彼女の血がどんどんオレの身体を巡って馴染んでいく感覚がする
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