バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー

もう一度キスしようと顔を近付けた所で彼女はガクンと全身から力が抜けて崩れ落ちそうになった

昨日は一睡もしていないし先程の興奮と血を失ったことで身体の限界が来たのだろう、気を失ったようだ

それから車を走らせて、羽のように軽い彼女を抱えて何時もの家へ帰る

ここは彼女を閉じ込めるためにオレが建てた鳥籠だ

オレが居なくなっても彼女はちゃんとここにいて、かわいい雛たちと一緒にオレの帰りを待っていてくれた

彼女を連れ帰っていつものベットへ寝かせる

前髪をかき揚げて額にキスをする

何年ぶりだろうか、朝早く家を出るときは彼女の寝顔に何時もこうしていた

眠りの深い君はきっと気付いてなかった

でも、それでいい、これはオレがやりたいからやっていたことだから君が知る必要はない

何時だって君はオレの真意は分かってない、だけどそれでいい、君があってさえくれるなら
< 155 / 167 >

この作品をシェア

pagetop