隣の席の不思議系彼女
えええぇ。
校長先生自らがお茶を……?!

「あ、あの……?」

これは戸惑うわ。

入口で立ち尽くす俺達と、さも当たり前のように校長室の応接間の大きなソファーに腰掛ける壺山。
校長先生は突然人数が増えたからか、慌ててグラスを増やしたり割り箸を取り出したりしている。

「座りなさいよ2人とも。
ほら、お昼選んで?」

手招きをして、席に促す壺山に俺達は驚きながらも座るしかなかった。
ソファーはふかふかで、隣の野崎が勢いよく座って沈みかけた。

それにしても選んでって何だ?

「あ、これ……。
テレビで見たことある!
どっちも超有名な料亭の弁当!」

テーブルの真ん中に置かれた弁当に、野崎が目ざとく反応した。
弁当は4つ。
パッケージの違う2種類が2つずつ置かれていた。
確か、どちらも高級店だ。
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