Perverse
四人で歩いていたはずなのに、いつの間にか楓と沙耶ちゃんが後ろに下がって歩いていて。



久しぶりに2人で並んでこの道を歩く。



それだけの事がこんなに大きなことだったなんて、どうして私はもっと早くに気づく事が出来なかったのか。



本当に私はバカだ。



そんな私に追い打ちをかけるかのように…。



「そういや水田は竹下さんって知ってる?」



突然振り返り気味に、柴垣くんが沙耶ちゃんにそう聞いた。



「あ…はい、不本意ながら同期です」



「はは、不本意…ねぇ。確かに同性には敵が多そうな子だな」



「まぁそうですね。どうせ柴垣さんにも露骨にアピールしてるんでしょうね」



沙耶ちゃんの深い溜め息が聞こえた時、でも、と柴垣くんはふっと笑った。



「そうだけど、あの素直さは羨ましい。あの子はいいよ」



「ええっ!?」



沙耶ちゃんと楓が柴垣くんに何やら捲し立てているけれど。



私は柴垣くんのその言葉が、耳鳴りと同時にぐるぐる回って、今にも倒れそうだった…。
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