Perverse
柴垣くんの言葉が引き金となって。



胸の奥底にあったマグマのような感情が一気に噴火した。



「オンナだからダメなんだって。腰掛けのつもりで仕事されても困るって。いつ辞めるかもわからないオンナとは仕事できないって」



男女平等なんて建て前で。



男の本音はいつも根底で女を下に見る。



特に団塊世代の男性はそれが激しくて。



何度となく涙を流した。



「それでも必死で誠意を見せたの。少しづつ少しづつ関係を築いていって、ようやく信頼して貰えるようになったの。それなのに…」



堪えきれない涙が溢れ出て、私の頬を濡らしていく。



「めちゃくちゃ腹が立つ。すっごく…すっごく悔しいぃっ!」



絞り出すようにそう言うと涙腺が決壊した。



「よく言えたな」



柴垣くんはそう言って優しく私を抱きしめてくれた。



ゆっくりゆっくり頭を撫でてくれる優しい手に、私はどれだけ救われただろう。



今まで我慢してきた分、全てを吐き出したモノを、柴垣くんの暖かい胸と掌が浄化してくれる。



涙が流れる度、私の胸のマグマがどんどん減っていくのを感じた。
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