Perverse
「特別大きな商談とか抱えてた?」



「まぁ…ある意味そうかもしれないです」



可笑しくなって笑いながらそう答えると、津田さんはいよいよ分からないといった顔になる。



「竹下さんと話そうと思ってます」



「ええっ!?」



全くの想定外の答えだったのだろう。



津田さんらしからぬ驚きの声を上げた。



「…竹下さんって…大丈夫なの?」



急に不安になったのか、津田さんは声を潜めて聞いてきた。



「うーん…正直言うと自信はないですけどね。でも今日でもう3回目ですし。勝ち目が有る無しと言うよりも、仕事に対するプライドの問題です」



他人から努力を認められないような仕事しかしていない人からの、これ以上の妨害は許せない。



大きな問題にならないからといって、それを黙認できるほど中途半端な仕事はしていないから。



「そうか。いつ話すの?」



「3時休憩の時に」



「だったら小会議室を使えばいいよ。3時から使う予定だったんだけど、お客さんの都合で1時間ズレちゃったんだ」



「いいんですか?ありがとうございます」



なんて良いタイミング。



これでゆっくりと決着がつけられるというものだ。
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