Perverse
肩で大きく息をしながらキョロキョロと私を探す柴垣くん。



その姿を見ていると、なんか…。



嬉しいかも。



どうして探されてるのかはわからない。



いい話なのかも、悪い話なのかも。



ひょっとしたら仕事でトラブったのかもしれない。



たくさんの可能性があるけれど、それでも彼が私を探してくれているという事だけが、なんだか無性に嬉しかった。



声をかけるよりも、その姿に見入ってしまう。



「三崎っ」



パチッと目が合うと途端に、名前を呼びながら私の元へと駆け寄ってきたかと思うと。



大きな手が私の両肩をガッシリと掴んだ。



その力強さに驚いて、心臓が激しく音を鳴らした。



いまだ肩が上下している柴垣くんを見上げると、彼は大きく大きく溜め息をつく。



覗き込んだ柴垣くんの瞳には安堵の色が浮かんでいるようで。



「間に合ってよかった…」



小さくそう呟くと、柴垣くんは私を強く抱きしめた…。
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