Perverse
洗面台には黄色の新しい歯ブラシが置かれている。
磨き終わってスタンドに立てると柴垣くんのブルーと並んで、それがまた胸をきゅんとさせた。
歯ブラシなんて日常ごく当たり前のように使うものだ。
その当たり前のものが、特別な人の日常に組み込まれていく。
これから少しずつ私と柴垣くんの日常が重なる始めの一歩のような気がして。
心がほんわりと温かくなった。
カバンの中から取り出して持って来ていたポーチの中には、最小限のコスメが詰まっている。
小さなチューブの洗顔フォームで顔を洗い、すっかり化粧っけのなくなってしまった鏡の私に色付けしていく。
上手く纏まらない髪は諦めてアップにすることにした。
脱いだまま畳むことをしていなかった服は、僅かに皺が寄っている。
みっともない事もないけれど、やはり気になってしまう。
めったに使うことのない会社のロッカーの中には、いつ何時にでも対応できるように黒のパンツスーツとベージュのワンピースが置いてある。
今日はこのまま出勤し、ベージュのワンピースに着替える事にしよう。
私は頭の中で順序立てながら洗面所を後にした。
磨き終わってスタンドに立てると柴垣くんのブルーと並んで、それがまた胸をきゅんとさせた。
歯ブラシなんて日常ごく当たり前のように使うものだ。
その当たり前のものが、特別な人の日常に組み込まれていく。
これから少しずつ私と柴垣くんの日常が重なる始めの一歩のような気がして。
心がほんわりと温かくなった。
カバンの中から取り出して持って来ていたポーチの中には、最小限のコスメが詰まっている。
小さなチューブの洗顔フォームで顔を洗い、すっかり化粧っけのなくなってしまった鏡の私に色付けしていく。
上手く纏まらない髪は諦めてアップにすることにした。
脱いだまま畳むことをしていなかった服は、僅かに皺が寄っている。
みっともない事もないけれど、やはり気になってしまう。
めったに使うことのない会社のロッカーの中には、いつ何時にでも対応できるように黒のパンツスーツとベージュのワンピースが置いてある。
今日はこのまま出勤し、ベージュのワンピースに着替える事にしよう。
私は頭の中で順序立てながら洗面所を後にした。