Perverse
片手で扉を開けた柴垣くんは、部屋の中に入るとゆっくりと私をベッドの上に寝かせる。
ベッドについているライトをつけ、私の広がった髪を丁寧に整えて、そっと頬を撫でてくれた。
「結菜がここにいることが、いつまでたっても慣れねぇ」
何度も何度も頬を撫で、親指で唇の輪郭をなぞりながら、柴垣くんはポツリと呟く。
「たまに、ここにいる結菜は本当に本物なのかって思っちまう」
いったいどうしたのだろう。
二人でいる時の柴垣くんは確かにいつも甘くて、優しくて、私をとても大切にしてくれるけれど。
こんなこと、今まで一度だって言われたことはなかった。
「私はずっと柴垣くんと一緒にいるよ?」
彼の手を取って包み込み微笑むと、少し拗ねたような表情をして見せた。
「二人でいる時に、その呼び方はやめろって言ってんだろ」
付き合い始めてわかったこと。
それは、柴垣くんは拗ねると子供みたいに甘えてくるということだ。
「……よし……くん」
やめろと言われたって、私だってこの呼び方に慣れてないんだから仕方がない。
呼び捨てにすることに抵抗があった私は、暫く『義人くん』と呼んでいたんだけど、甘える彼があまりにも可愛すぎて、ついつい『よしくん』と呼ぶようになってしまった。
それでも仕事の時は変わりなく名字で呼び合うので、私は一向に慣れないというわけだ。
けれど柴垣くんはよしくんと呼ぶと、とても嬉しそうな顔をして笑うから。
これからはもっと呼んであげなきゃな、と思った。
ベッドについているライトをつけ、私の広がった髪を丁寧に整えて、そっと頬を撫でてくれた。
「結菜がここにいることが、いつまでたっても慣れねぇ」
何度も何度も頬を撫で、親指で唇の輪郭をなぞりながら、柴垣くんはポツリと呟く。
「たまに、ここにいる結菜は本当に本物なのかって思っちまう」
いったいどうしたのだろう。
二人でいる時の柴垣くんは確かにいつも甘くて、優しくて、私をとても大切にしてくれるけれど。
こんなこと、今まで一度だって言われたことはなかった。
「私はずっと柴垣くんと一緒にいるよ?」
彼の手を取って包み込み微笑むと、少し拗ねたような表情をして見せた。
「二人でいる時に、その呼び方はやめろって言ってんだろ」
付き合い始めてわかったこと。
それは、柴垣くんは拗ねると子供みたいに甘えてくるということだ。
「……よし……くん」
やめろと言われたって、私だってこの呼び方に慣れてないんだから仕方がない。
呼び捨てにすることに抵抗があった私は、暫く『義人くん』と呼んでいたんだけど、甘える彼があまりにも可愛すぎて、ついつい『よしくん』と呼ぶようになってしまった。
それでも仕事の時は変わりなく名字で呼び合うので、私は一向に慣れないというわけだ。
けれど柴垣くんはよしくんと呼ぶと、とても嬉しそうな顔をして笑うから。
これからはもっと呼んであげなきゃな、と思った。