Perverse
よしくんはそのまま私を見つめながら、ゆっくりとブラウスのボタンに手を掛けた。



ひとつづつ外されていくボタンと比例して、少しづつ胸元が露わになっていく。



今さら抵抗なんてしないけれど、私は僅かに震える声でよしくんに聞いた。



「なに……してるの」



「なにって、結菜が求めてること」



ボタンを全て外し終えたよしくんは、袖から両腕を抜きベッドの下に落とす。



「結菜と俺は同じ気持ちなんだろ?だったら言わなくてもわかるよな?」



触れるだけのキスを何度も落としながら、よしくんは私のスカートのホックを外しファスナーを下ろした。



確かによしくんと私の気持ちは、恥ずかしながら同じなようだ。



だからわかるんだけど……。



「ちゃんと……言って?」



何度も合わさる唇の合間から、甘えるようにそう囁くと。



よしくんは唇を離すと、熱く揺らぐ目で私を見つめた。



「結菜を……抱かせて?」



その言葉を聞いただけで、私の身体の熱は一気に沸騰する。



こんなに官能的な誘いがあっただろうか。



甘い言葉を言われたわけでもなく、情熱的に口説かれたわけでもない。



ただ、心の底から求められただけ。



それがどれだけ心に響くものなのか、知っているのだろうか。



私は彼と付き合って初めて女としての幸せを実感できた気がする。



よしくんの言葉で内面まで溶けてしまった私が彼に言えることは。



「よしくん……抱いて?」



その一言しかないでしょう?



私がよしくんの首に腕を回すと、私達の唇は深く深く求め合った。
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