Perverse
「二人の距離がグッと縮まるチャンスです!」



沙耶ちゃんはそう言ったけれど、私は期待と同じだけ、いや、それ以上に不安でいっぱいだった。



給湯室での出来事以来、避けていた訳ではないけれど時間が合うこともなく。



一緒に帰ることはおろか、会話さえもままならない状態だった。



そんなぎこちなさを残したままで二人一緒に出張とはハードルが高い。



それでも仕事と時間は待ってくれるわけもなく。



通常業務にプラスされた2日分のアポ変更に追われ、あっという間に時間はたった。



仕事が終わったからといって一日が終わるわけではない。



大慌てでコンビニに駆け込み出張に必要な物を買い足して家に帰る。



そしてクローゼットから大きなキャリーケースを引っ張りだして出張準備だ。



一泊二日といえど、女はそれなりに荷物が多くなる。



バンドをかけてしっかり閉めるとコンビニでついでに買っておいたお弁当を食べ、シャワーを浴びて早急にベッドへと潜り込んだ…。
< 85 / 290 >

この作品をシェア

pagetop