Perverse
ホテルに荷物を運ぶと、すぐ隣の部屋の柴垣くんとの距離の近さに胸が高鳴る。
距離の近さと心の近さが比例する訳では無いとわかっているけれど。
それでも高揚を抑えきれなくて、思わず上がる口角を、誰が見ているわけでもないのに手で覆い隠した。
自分の部屋を出て柴垣くんの部屋のインターホンを押す指が震えて、大きく深呼吸する。
その途端、ガチャッと大きくドアが開いたので、
「きゃっ!」
私は小さく悲鳴をあげた。
「あ、やっぱり。お前が立ってる気がした」
柴垣くんは笑ってそう言うと手に持っていたジャケットを着て、『行こう』とエレベーターへ向かって乗り込んだ。
「展示会、楽しみね」
「お前は顧客を掴むのが得意だからな」
「そこくらいしか柴垣くんに勝てるとこないもの」
「それは仕方ねえ」
意地悪く笑って軽く頭を小突かれると、途端に私の頬は赤く色付く。
慌てて俯けばエレベーターが一階へと到着し、すり抜けるように降りたことで、柴垣くんの視線から逃れることが出来たようだった。
距離の近さと心の近さが比例する訳では無いとわかっているけれど。
それでも高揚を抑えきれなくて、思わず上がる口角を、誰が見ているわけでもないのに手で覆い隠した。
自分の部屋を出て柴垣くんの部屋のインターホンを押す指が震えて、大きく深呼吸する。
その途端、ガチャッと大きくドアが開いたので、
「きゃっ!」
私は小さく悲鳴をあげた。
「あ、やっぱり。お前が立ってる気がした」
柴垣くんは笑ってそう言うと手に持っていたジャケットを着て、『行こう』とエレベーターへ向かって乗り込んだ。
「展示会、楽しみね」
「お前は顧客を掴むのが得意だからな」
「そこくらいしか柴垣くんに勝てるとこないもの」
「それは仕方ねえ」
意地悪く笑って軽く頭を小突かれると、途端に私の頬は赤く色付く。
慌てて俯けばエレベーターが一階へと到着し、すり抜けるように降りたことで、柴垣くんの視線から逃れることが出来たようだった。