御曹司と契約結婚~俺様プレジデントの溺愛に逆らえません~
「……まだキスに慣れないのか?」

「……だって鷹凪さんたらいつも唐突だから、心の準備が出来ないんです」

「……常に準備をしておけよ。俺はいつだって、お前を食べてやりたいと思ってる」

その言葉を証明するように、奏の体をソファに押し付けると、緊張で真っ赤に潤んだ瞳がぱちぱちと瞬いた。

いつになってもこの女性は純粋で、汚れを知らなくて――

(変わらないな。ちっとも飽きない)

その表情にじらされて、いじめたい衝動にかられた鷹凪は、つぅっと人差し指で彼女の体の中心をなぞる。

「やっ……鷹凪さんっ……」

その唇からかわいらしい悲鳴が漏れてくる。誘われているとしか思えない。

「奏。このままベッドへ行こう」

「ま、真面目な話、してたんじゃないんですかっ!?」

「お前を見ていたらどうでもよくなった。それより今は愛し合いたい」

少し強めの口づけを与えると、奏の体から力が抜け、唇から熱い吐息が漏れ出した。

この表情を見て理性を保てる男がいたら見てみたいと、鷹凪は思う。
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