恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「え!じゃあお母さんは見つけてすぐに、岸川さんの所に行ったの!?」
「そうよ。“善は急げ”って言うでしょ?」
「まぁ・・・そうね」
「何よ。呆れてるの?」
「ううん!そうじゃなくって・・・。さすがお母さん、と“感心”してるの」
再び苦笑を浮かべる私を見ながら、母は「お母さんは典型的な猪突猛進型だからね」としたり顔で言った。
「それにしても、予約も電話もしないでいきなり訪ねてきたお母さんを、よく岸川さんは招き入れてくれたね」
「そうなのよ!その日は岸川さん、お客さんと会う時間が変更になったとかで、たまたま事務所にいたんですって。それでお母さんの話を聞いてもらって、ちょうど岸川さんも引き受けるだけの時間があるからって言ってくれて、トントン拍子に話が進んだってわけ」
「ホント・・すごい偶然が重なってる」
「そうよ。“善は急げ”って言うでしょ?」
「まぁ・・・そうね」
「何よ。呆れてるの?」
「ううん!そうじゃなくって・・・。さすがお母さん、と“感心”してるの」
再び苦笑を浮かべる私を見ながら、母は「お母さんは典型的な猪突猛進型だからね」としたり顔で言った。
「それにしても、予約も電話もしないでいきなり訪ねてきたお母さんを、よく岸川さんは招き入れてくれたね」
「そうなのよ!その日は岸川さん、お客さんと会う時間が変更になったとかで、たまたま事務所にいたんですって。それでお母さんの話を聞いてもらって、ちょうど岸川さんも引き受けるだけの時間があるからって言ってくれて、トントン拍子に話が進んだってわけ」
「ホント・・すごい偶然が重なってる」