恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「ま、お義母さんが家にいても、俺は家の中に入れてもらえなかっただろうがな」
母は壮介さんを嫌っている。
壮介さんが悪びれもしないで浮気を繰り返し、決してやめようとせず、むしろ浮気をするのは私のせいだから仕方のないことなのだと“正当化”して、妻である私のことをそうやって軽んじていることが、嫌っている理由だ。
同じ理由で、私の姉とお義兄さん(姉の夫)も、壮介さんのことを嫌っている。
主人の唯一の味方であった父が亡くなったとき、母と姉夫婦は、壮介さんが自分たちの家に出入することを禁じた。
それはつまり、交流を断ったことになる。
姉家族の家の鍵は、もともと壮介さんは持っていなかったけれど、母の家の鍵は、壮介さんの手から母に返され、母はその日のうちに家の鍵を新しく変えた。
母は壮介さんを嫌っている。
壮介さんが悪びれもしないで浮気を繰り返し、決してやめようとせず、むしろ浮気をするのは私のせいだから仕方のないことなのだと“正当化”して、妻である私のことをそうやって軽んじていることが、嫌っている理由だ。
同じ理由で、私の姉とお義兄さん(姉の夫)も、壮介さんのことを嫌っている。
主人の唯一の味方であった父が亡くなったとき、母と姉夫婦は、壮介さんが自分たちの家に出入することを禁じた。
それはつまり、交流を断ったことになる。
姉家族の家の鍵は、もともと壮介さんは持っていなかったけれど、母の家の鍵は、壮介さんの手から母に返され、母はその日のうちに家の鍵を新しく変えた。