恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「あのとき」とは、壮介さんが亡くなったという知らせを受けた後のことだ。
あのとき岸川さんは「“自分さえよければ他人を傷つけても構わない”ような生き方をしていたら、その行いはいつか必ず自分に返ってくるっていう理(ことわり)みたいなものがこの世にはあると信じてる」って、言ってたよね・・・。
「そう。俺はあの一件で十分分かったから、“誰かに悪いことをすれば、自分が痛い目見るときがいつか必ず来る。それも何倍、時に何十倍にもなって”と信じるようになったんだ。だから騙されたことは、マジでもう何とも思っちゃいないよ。大体7年も経ってるしな。それに、あの一件がなければ俺は東京進出も考えなかったし。独立はいつかしようと思って、結局延ばし延ばしにしてたのが早まったってぇか・・・。ま、それがなければ先輩――って、葬られた先輩じゃないぞ――から学校の仕事の話は来なかっただろうし。真緒さんに会うことも、湖都に再会することもなかっただろう。と思ったら、やっぱこれで良かったんだよ」
あのとき岸川さんは「“自分さえよければ他人を傷つけても構わない”ような生き方をしていたら、その行いはいつか必ず自分に返ってくるっていう理(ことわり)みたいなものがこの世にはあると信じてる」って、言ってたよね・・・。
「そう。俺はあの一件で十分分かったから、“誰かに悪いことをすれば、自分が痛い目見るときがいつか必ず来る。それも何倍、時に何十倍にもなって”と信じるようになったんだ。だから騙されたことは、マジでもう何とも思っちゃいないよ。大体7年も経ってるしな。それに、あの一件がなければ俺は東京進出も考えなかったし。独立はいつかしようと思って、結局延ばし延ばしにしてたのが早まったってぇか・・・。ま、それがなければ先輩――って、葬られた先輩じゃないぞ――から学校の仕事の話は来なかっただろうし。真緒さんに会うことも、湖都に再会することもなかっただろう。と思ったら、やっぱこれで良かったんだよ」