浮気してるくせに平然な彼





 一気に集中攻撃される俺を庇う石田と松本。


「堀内は悪くないだろ!!」


 口喧嘩いつも俺に負けるクセに。嬉しさ反面、「ありがとな。でも大丈夫だから」と引き止める。


 ……………マズイな。
 こんな状態で陸に“橋本と別れる気があるのか”聞けるワケない。
 聞いてしまったらそれこそ“盗人確定ー”と言われそうで、黙って口を閉じた。




 陸の掴んでいた腕を離すと、連中は陸の背中をポンポンと叩いては慰めていた。


 ……………今更、聞けるワケーーー「陸、もう橋本と別れれば??」


 “今更聞けるワケない”と諦めていた瞬間、連中の一人が橋本と別れる事を提案していた。


 ………………………ありがたい。
 ……………なんて返ってくる?


 盗み聞きするかのように耳を澄ませていると、陸から返ってきた返事は『俺、美羽の事好きだから。別れないよ??』と、宣戦布告とも取れる返事だった。


 わざわざ耳を澄ませなくても、陸は俺に聞こえるように言いやがった。


 ……………この野郎。


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