溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
席に着いて料理を注文すると、珍しく君嶋課長は大きなため息をついた。

「この一週間黙って見ていたが。
和奏は家事を頑張りすぎだ」

「えっと……」

君嶋課長がなにを言っているのか理解できない。
だって、家事は全部、私がするのが当たり前で。

「洗濯物を干したり皿を洗ったりするくらい俺だってできる。
それに言おうと思っていたが、うちのキッチンには食洗機がついているし、シルクのパジャマは手洗いしなくてもクリーニングに出せばいい。
それにワイシャツもわざわざアイロンをかけなくても、クリーニング出せばいいんだ」

「……」

君嶋課長はずっと、私の家事をチェックしてたんだ。
でも、不満があるなら言わないでずっと黙ってるなんて酷い。

じわじわ浮いてくる涙に気づかれたくなくて俯いたら、あたまをぽんぽんされた。

「怒っているわけじゃない。
家事は分担しようと言っているんだ」
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