溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
見上げると、君嶋課長の顔が近づいてきてちゅっと額に口づけを落とされる。

「会社じゃないんだから、君嶋課長はないだろ」

まあ、確かに、家で、しかも夫婦で、課長呼びはないかもしれない。

「君嶋さん」

「君も君嶋だろ」

ああ、そういわれれば私もすでに君嶋さんだ。
会社では結婚を公表してないのもあって久保で通してるけど。
でも、君嶋課長の下の名前なんて知らない。

「えっと」

悩んでいると君嶋課長の顔が寄ってくる。

「……蔵人」

耳に入ってきた声は冷たいはずなのに、私の心に暖かく沁みていく。

「く、……蔵人、さん」

「うん」
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