溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
不機嫌な石川さんの声に弾かれたように椅子から立ち上がると、そのまま石川さんの席まで急行する。
もたもたして石川さんの機嫌をさらに悪くするようなことはしたくない。
「なあ。
北港レンガ倉庫のワインフェス、二月二十四、二十五の土日だって言ったよな」
「……はい」
すぐにワインフェスのことでトラブルがあったんだというのはピンときた。
けれど、思い当たる節がない。
石川さんは行儀悪く左手で頬杖をつき、右手でカチカチとマウスを操作し続ける。
「ならなんで、納品予定が三月になってるんだ?」
「え……」
だらだらと変な汗が背中を滑り落ちていく。
心臓がどきどきと早く鼓動し、一瞬あたまがくらっとした。
「なんで三月になってるんだよ!
先方、カンカンにお怒りだぞ!!」
もたもたして石川さんの機嫌をさらに悪くするようなことはしたくない。
「なあ。
北港レンガ倉庫のワインフェス、二月二十四、二十五の土日だって言ったよな」
「……はい」
すぐにワインフェスのことでトラブルがあったんだというのはピンときた。
けれど、思い当たる節がない。
石川さんは行儀悪く左手で頬杖をつき、右手でカチカチとマウスを操作し続ける。
「ならなんで、納品予定が三月になってるんだ?」
「え……」
だらだらと変な汗が背中を滑り落ちていく。
心臓がどきどきと早く鼓動し、一瞬あたまがくらっとした。
「なんで三月になってるんだよ!
先方、カンカンにお怒りだぞ!!」