溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「……はい」

「それから久保」

「はい」

蔵人さんから向けられる、凍てつくような視線に背筋がぴしぴしと凍っていく。

「不当な扱いははっきりと拒絶しろ。
そのままにしていてもなにも解決しない」

「……はい」

厳しいまなざしがドスッと胸に刺さる。

そんなこと、できたら苦労はしない。
できないのが自分だとわかってる。

でも刺さった矢はことあるごとに主張し、私に自分の問題と向き合わさせた。


仕事は結局、残業になった。
入力の遅い石川さんだと今日中に終わるとは思えないし、それでまた注文書を溜められても困る。

それに、石川さん個人のミスだろうとお客様には関係ないのだ。
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