溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「おやすみ、和奏」

「おやすみなさい」

額に口付けを落とすと、蔵人さんはすぐに寝息を立てはじめる。
最近、蔵人さんにキスされるたびに、切なくて泣きそうになった。

「嘘をついてごめんなさい」

眠っている蔵人さんにあやまったって意味がないのはわかってる。
でもいまの私にはそうすることしかできない。

「ごめんなさい、ごめんなさい。
ちゃんと自分で、片付けるから……」

本当に自分で片付けられるんだろうか。

嵐は過ぎ去るのを待つしかない。
でもきっとこの嵐は停滞してここに居座り続ける。
自分で片付けるしかないのだとわかっていても、どうしていいのかわからなかった。



……はぁーっ。
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