溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「それにクズのお前の方が幸せになるとかおかしい」

ぐいっと机の上に身を乗り出すと、洋はわざとらしくはぁーっと私に息を吐きかけた。
臭い息に私が顔をしかめると、満足げに笑って顔を離す。

「お前がオレより幸せになるとか許さない。
お前の一生はオレのもんだ」

にたぁっといやらしく、愉悦を含んだ洋の目が歪む。
ぞぞぞぞと背筋を寒気が駆け上がり、身体がぶるぶると震えた。

「金、出せや」

「……これで終わりにして」

目を伏せたまま、用意したお金を洋の前に滑らせた。

「へぇ。
そんなことできると思ってんだ?」

にたにたとおかしそうに笑う洋に恐怖しか感じない。

「言われたより多めに入れてる。
これで終わりにして」
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